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岡山県倉敷市にて、加来が講演を行ってまいりました!!

 去る平成31年(2019)3月28日(木)に、岡山県倉敷市の児島市民交流センターにて、「吉備の児島陸続き400年 瀬戸大橋開通30周年記念事業」の報告会および講演会が行われ、「加来耕三が語る 児島歴史物語」と題して、加来が講演をさせていただきました。

 倉敷市児島では、『風土記児島』の中にある“1618年頃には児島は本州と陸続きになっていた”という記述に基づき、平成30年を「吉備の児島陸続き400年」と定めており、かつ、同年は、昭和63年(1988)に瀬戸大橋が開通してから30周年にあたることもあって、「吉備の児島陸続き400年 瀬戸大橋開通30周年記念事業」が展開されておりました。
 児島をPRするためのチラシ・ガイドマップ・動画などの制作、児島地区内の小学校に配布するマンガ本の作成、スタンプラリーの実施、観光スポットや駅舎と絡めた各種イベントの開催など、種々の企画が平成30年4月より行われ、その報告会が先月、催されました。こうした記念事業の報告会にあたり、講師としてお招きにあずかりましたこと、加来は大変光栄に存じております。

児島講演会   加来耕三

 加来は今回の講演にあたり、いつにも増して熱心に史料収集に取り組んでおりました。児島は、古くは吉備国(きびのくに)と呼ばれた地域に属し、すでに『古事記』や『日本書紀』の神話に「吉備子洲(児島)」として登場しております。そのため加来は、児島の歴史に関する数多くの文献にあたり、講演内容を思案して当日を迎えました。

 講演時間は90分間いただいておりましたが、語り尽くせなかったことも多かったようで、そのひとつが、大久保利通の馬車のエピソードだそうです。
 “維新三傑”のひとりである大久保利通は、明治11年(1878)5月に、馬車で皇居へ向かう途中、紀尾井坂(東京都千代田区)にて暗殺されました。このおりに大久保が乗っていたとされる馬車が、倉敷市の五流尊瀧院に奉納されています。五流尊瀧院は、修験道の祖・役小角(役行者)の高弟のひとりが建立し、現在では、修験道の伝統を今に伝える総本山の役割を果たしています。馬車は、永代供養のために、大久保家より同院に奉納されたと伝わっています。

 児島は、古くからの歴史もさることながら、こうした近代の出来事にも関わりを持っているということをご紹介したく、講演でぜひとも言及させていただきたかった、と帰京後に加来が申しておりました。なお、上記の五流尊瀧院は、本講演の会場となった児島市民交流センターから、車で20分少々の場所にございますので、ご興味を持たれた方は足を運んでみられてはいかがでしょうか。

 この度、講師としてお招きいただきました「吉備の児島陸続き400年 瀬戸大橋開通30周年記念事業実行委員会」および児島商工会議所の皆さま、当日お越しくださいました数多くの皆さまに、改めて感謝を申し上げます。誠にありがとうございました!

                 (平成31年4月1日 加来耕三事務所 岡本あゆ美)

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