以前、ご紹介させていただきましたが、鹿児島県では、明治維新150周年の節目に当たり、県内外の若手研究者に対して研究経費を助成することで、明治維新期の薩摩藩（鹿児島）に関する研究の深化を図る、実に意義のある「若手研究者育成事業」が、平成28年度から3年間にわたって展開されておりました。加来も、鹿児島県および市と様々お付き合いを賜わり、このプロジェクトには、かねてより大いに注目いたしてまいりました。
そしてこの度、3年間にわたる事業の集大成として、若手研究者の9本の論文を収録した研究成果報告書が発行され、見本を弊社にお送りいただきました。報告書は、260ページを超える冊子となっており、読み応え十分です。その厚みから、研究者の皆さまが積み重ねてこられた努力と、本事業に携わる多くの方々の熱い思いが、伝わってくるような気がいたします。
報告書の全文は、県のホームページよりダウンロード可能ですので、ご興味をお持ちの方は、ぜひご覧いただければと存じます。
本事業につきまして、加来に度々お知らせいただき、この度、報告書をお送りくださいました鹿児島県・明治維新150周年推進室の吉満庄司さまに、改めまして感謝を申し上げます。明治維新150周年推進室は、昨年度末をもって解散し、吉満さまも新天地に赴かれたそうですが、今後も鹿児島におきまして、明治維新期の研究が継続的に進んでいくことを、加来は心より願っております。
（平成31年4月10日 加来耕三事務所 岡本あゆ美）