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福井県勝山市の「平泉寺白山神社」に行ってまいりました!!

 加来は先日、福井出張のおりに、勝山市にある国史跡・平泉寺(へいせんじ)白山神社を訪れてまいりました。まずは、現地ガイドをしていただきました勝山市生涯学習・スポーツ課の藤本康司氏、平泉寺歴史探遊館をご案内いただきました同館学芸員の柏村克己氏、誠にありがとうございました! また、「ふくい歴女の会」代表を務められている歴史家の後藤ひろみさんには、日頃より様々ご尽力いただいている上、この度の見学でもお世話になり、重ねて感謝を申し上げます。

 さて、平泉寺ですが、霊峰白山へお参りをするときの登り口として、養老元年(717)に泰澄大師により開かれたとされています。平安時代末期には延暦寺の末寺となり、多くの寄進などもあって勢力を伸ばし、最盛期には48社36堂、6000人の僧坊、8000人の僧兵、そして寺領9万石を要して、白山信仰の拠点として栄えました。
 戦国時代末期の一向一揆により、全山が焼失してしまいますが、江戸時代までには境内の中心部が再興されました。
 時は流れ、慶応4年(1868)に明治政府より神仏分離令が出されました。その約2年後には、ここ平泉寺においても、平安以来の神仏習合の伝統が破棄され、神社として分離独立しました。このような歴史を経て現在は、平泉寺白山神社となっています。

 近年では、神社周辺の開発工事が進む中で、中世の建物跡や陶磁器類が数多く発見されるようになりました。さらに、平成の発掘調査により、かつての平泉寺は現在の境内に比べて、10倍以上の広さであったことも判明しました。現在も、発掘調査は続けられており、僧坊跡、石畳の道、排水溝などが見つかっています。

 平泉寺白山神社は、緑の絨毯を敷き詰めたような青苔の広がりが神秘的であり、 ”苔の宮” ともいわれています。加来は以前にも訪れたことがありますが、特筆すべきは何といっても、広大な境内だといいます。今回の訪問でも、約3時間かけて歩き回ったとか。

 ご旅行で福井を訪れる皆さま、また、お近くにお住いの皆さまにおかれましても、ぜひ足を運んでみられ、いにしえより ”まほろば”(素晴らしい場所)と呼ばれた平泉寺白山神社を、心ゆくまで堪能してみてはいかがでしょうか。

【平泉寺白山神社 公式ホームページ】

 なお、平泉寺白山神社がある勝山市では、『ものがたり かつやまの歴史』と題した書籍(上・中・下巻)が発行されております。文字が大きく、ルビもふってあり、児童向けの読み物ではありますが、非常に充実した内容となっておりますので、ご家族で楽しめるのではないかと存じます。
 この取り組みに加来が大変感激しておりましたので、平泉寺白山神社のご案内とあわせまして、ご紹介させていただきます。

平泉寺白山神社 『ものがたり かつやまの歴史』
『ものがたり かつやまの歴史』

                 (令和元年6月14日 加来耕三事務所 岡本あゆ美)

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