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加来が羽生結弦選手について、毎日新聞で語りました!!

去る4月15日(木)から17日(土)にかけて、大阪市の丸善インテックアリーナにて、フィギュアスケートの世界国別対抗戦が開催されました。テレビ放送をご覧になられた方も、多かったのではないでしょうか。日本からは、羽生結弦選手や宇野昌磨選手、紀平梨花選手や坂本花織選手などが出場し、ロシア、アメリカに次ぐ、第3位に輝きました。中でも、男子フリーで第2位となった羽生選手の演技は、各メディアでも話題となっておりました。

毎日新聞では、世界国別対抗戦に先立って、14日(水)の紙面にて、『「天と地と」羽生の美学』というタイトルで特集が組まれ、加来も、羽生選手の演技についての見解を求められましたため、歴史家としての視点から、インタビューをお受けしました。

冒頭で加来は、羽生選手のストイックな表現や芸術性を、戦国武将・上杉謙信になぞらえて語っております。謙信は、戦を通じてひとつの作品を完成させているようだ、と加来は考えており、常人には想像できない戦法を繰り出す謙信と、周囲の期待をはるかに超えた演技を披露する羽生選手を重ね合わせて論じております。また、戦国の世ではないものの、演技に生命を掛けているという部分でも、謙信に通じるものがあると語ります。
記事の後半では、能楽を確立させた世阿弥(ぜあみ)のエピソードにも触れております。舞っている自分の後ろ姿は確認できないが、観客の反射でそれを知ることができる、と世阿弥は考えており、同じように羽生選手も、観客の反応で自身の出来ばえを判断しているのではないか、と加来は述べております。
そして、自らを鼓舞する発言を繰り返しながら、厳しい道を歩み続ける羽生選手に思いをはせながら、加来は記事を結んでおります。

大会終了後の18日(日)には、エキシビションが行われ、羽生選手は「苦しい中、何かの光になれることを願っています」といったメッセージを届けておりました。私利私欲を満たすための戦をしない上杉謙信に通じる姿勢が、ここにも表れているように思われます。

(令和3年4月21日 加来耕三事務所 岡本あゆ美)

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