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「コミック版日本の歴史」シリーズ『戦国忍者列伝』が発売!!

 近年、忍者――歴史学上は通常、「忍び」といいます――がブームを呼んでいます。
 大人気の少年マンガからアニメ化された日本の作品が、海外で根強い人気をほこっていること、ほかにもゲームやアニメ、漫画作品であたり前のように、忍者のキャラクターが登場すること、あるいは歴史番組で、忍者の日本史上における実像を、紹介する例が増えてきていることにもよると思われますが――。
 その影響もありつつ、一時期、低迷していた、歴史や時代劇をモチーフにしたテーマパークでも、忍者人気で来場者数が増えていることを考えると、あるいは、コミックマーケットなどにおけるコスプレ趣味とも関連しているのかもしれません。

 そうしたよいタイミングで、加来が企画・構成・監修をつとめさせていただいております「コミック版日本の歴史」シリーズ76巻『戦国忍者列伝 風魔小太郎・雑賀孫市・加藤段蔵』が、この11月、刊行となりました。
 おかげさまで、すでに書店、オンラインブックストアでの売れ行きも絶好調です。

 さて本作は、「コミック版日本の歴史」シリーズにおいて、久しぶりの列伝ものとなります。
 出版社の作品紹介によりますと――。
「相模国の足柄を拠点に後北条氏に仕え、武田軍と戦った乱波の頭領・風魔小太郎。紀伊国の紀ノ川下流域を拠点に、鉄砲武装集団・雑賀衆を率いて織田信長と戦った雑賀孫市。跳躍の達人だったことから〝鳶加藤〟と呼ばれ、多くの武将からその実力を危険視された加藤段蔵。戦国争乱の陰で活躍し、伝説となった三人の忍者の姿を鮮烈に描く!」

 本作では、シリーズの既刊とは少し趣きを変え、コミック本編にて、忍者の躍動感とその魅力を、漫画ならではの演出で存分に示しながら描きます。
 あわせて、各章末にもうけた人物ごとの「基礎知識」「豆知識」、巻末の総括合的な「解説」で、史実の「忍び」=忍者とその実像を、知的関心を呼びおこすテーマをピックアップし、解き明かしていきます。

 余談ですが、加来は歴史家として、また古流剣術の東軍流(とうぐんりゅう)17代宗家、タイ捨流免許皆伝であり、またかつて、月刊誌『剣道日本』(かつてはスキージャーナル株式会社、現在は株式会社 剣道日本から刊行)の連載で、日本に現存する古流をくまなく取材し、さらに近年では『日本武術・武道大事典』(勉誠出版)の監修をつとめた経歴上、忍術についての造詣があります。
 歴史学と武術研究に裏づけられた〝真実〟の忍者を、お楽しみください。

 本シリーズ「コミック版日本の歴史」は、本来の読者であるお子さまはもとより、お子さまをお持ちの保護者の皆様、社会人の方でも、歴史が好きな方であればどなたでも楽しんでいただけますので、ぜひ、ご高覧いただけますと幸いです。

【ポプラ社 コミック版日本の歴史76巻『戦国忍者列伝 風魔小太郎・雑賀孫市・加藤段蔵』】

(令和2年11月15日 加来耕三事務所 髙井岳)

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