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歴史に学び、未来を読む

日本画家・中村麻美先生がドイツ語の絵本を出版されました!!

 皆さまに、うれしいご報告があります。
 長年、さまざまな加来の連載において、素晴らしい挿絵を描いてこられた日本画家の中村麻美画伯が、このたび、ドイツの出版社にて、一冊の美しい本を出版されました。

 中村先生は、公益財団法人日本武道館が発行する『月刊 武道』の表紙を13年間、かざりつづけてこられていますが、それをまとめた『伝えたい日本のこころ』が、平成28年(2016)、美麗なF4判の大型本にて、日本武道館より刊行しておられます。

『伝えたい日本のこころ』(日本武道館)

 この作品集は、現在にいたるまで、ロングランの大ヒットとなっておりますが、このたび刊行されたドイツ語版は、日本武道館の本をドイツ人にも理解できるように編集して、刊行されたものです。

 翻訳は宇都宮大学名誉教授の橋本孝氏が手掛けられ、ドイツ北西部の都市・トリアーにある「社団法人トリアー日独協会」から発行されています。
 ドイツ語によるタイトルは、「Von Amaterasu bis Olympia」とあり、直訳しますと『アマテラスからオリンピックへ』となり、サブタイトルには「45 historische und sagenhafte Erzählungen aus Japan」(日本の歴史的、伝説的な45の物語)とあります。
 ドイツの方々に日本のこころと歴史、文化を紹介する、という趣旨をふまえ、同書は片方の表紙がドイツ語によるもの、もう片方の表紙が日本語で『伝えたい日本のこころ』と記載された、両表紙構成のユニークなつくりとなっております。

 中村先生がお送りくださった解説によりますと、次のようにありました。

「全45話の短編物語絵本。全ページ挿画付きで、日本の伝説や歴史にまつわる物語を、作家の中村麻美さんが語ります。神々と戦争の英雄、作家と詩人、僧侶と一般人の物語。洞窟に引きこもって神々と人間の世界を闇の中に置き去りにした怒りの太陽神アマテラスから、1964年の東京オリンピックまで、描かれているエピソードは多岐にわたる。このような種類や構成ではめったに見られない日本の歴史や神話への洞察を与えてくれます」

 日本におられるドイツ関係者の皆さま、あるいはドイツにゆかりのある方は、ぜひ下記のURLより、ご参照いただき、知己のあるドイツの方々に広め、日本のこころと歴史、文化のドイツへの伝達に、ぜひ、ご助成いただければと存じます。

https://www.iudicium.de/katalog/86205-608.htm

(令和2年6月26日 加来耕三事務所 高井岳)

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