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高野山別格本山總寺院 大広間襖絵『四季山水花鳥図』

日頃より加来と親交をいただいております 細川 護熙氏は、旧肥後熊本藩細川家の第18代当主であり、元総理大臣として自由民主党から政権交代をさせ「新党ブーム」を巻き起こしたことで大変有名な方です。細川氏は政権引退後、やきもの、書、油絵、漆などを手掛けられ、2011年から京都や奈良の細川家ゆかりのお寺に襖絵を描きはじめられました。これまで、地蔵院、健仁寺塔頭正伝永源院、薬師寺、大本山建仁寺大書院、龍安寺本堂、南禅寺天授庵などに、それぞれ名作を奉納されています。

この度、高野山別格本山總寺院の宮田永明ご住職の、高野山真言宗総本山金剛峯寺。第525世寺務検校執行法印への就任の記念に、總寺院の大広間に襖絵「四季山水花鳥図」を描かれ、来たる3月13日の「法印転衣式」に合わせて、お披露目の運びとなられました。

今回の襖絵は2022年ごろから画題、画材など試行錯誤を重ねられ、3間に渡る32面、これを一幅の絵巻として、御大師様の旅を主題として描かれたとのこと。太陽は御大師様、横には御大師様の生まれ故郷の讃岐富士を抽象的に描かれ、四季という輪廻転生の世界を表現されています。

画材の顔料、膠、本紙などは、天然由来のものにこだわり、特に緑青や朱、墨は中国の最上級のものを用いられています。全面金箔地にするための下地作りは、普段より襖の表装などをお願いされている若い職人さんの力を借りられたそうです。次代を担う人々の、大いなる勉強になったことと思います。

壮大で見ごたえのある素晴らしい襖絵のお写真を賜りましたので、加来のホームページでもご紹介させていただきます。また、「法印転衣式」、「總寺院表席大広間襖絵32面『四季山水花鳥図』奉納式」の様子は以下の映像でもご覧いただけますので、すばらしい法印転衣式と襖絵の様子をぜひ、ご覧いただければと存じます。

「法印転衣式」

「總寺院表席大広間襖絵32面『四季山水花鳥図』奉納式」

(令和6年5月20日 加来耕三事務所)

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