来たる11月上旬、株式会社ポプラ社より、加来が企画・構成・監修いたしました、コミック版日本の歴史シリーズ72巻『戦国人物伝 蒲生氏郷』が、いよいよ刊行となります。
原作は、コミック版日本の歴史シリーズでおなじみの水谷俊樹先生。作画は、本シリーズで、最も多くの作品をご担当くださっている中島健志先生です。
本作の主人公は、織田信長や豊臣秀吉に仕えた戦国武将、蒲生氏郷(がもう うじさと)です。学習漫画となったのは、これがはじめてではないでしょうか。
氏郷は、近江(滋賀県)の戦国大名・六角氏の重臣である蒲生家に生まれます。六角氏の滅亡に際し、蒲生家は氏郷を人質として差し出し、織田信長に臣従することになります。
その後、明智光秀の謀叛により本能寺の変が勃発し、信長が自刃すると、氏郷は豊臣秀吉に従うようになりました。秀吉のもとで数々の戦功をあげた氏郷は、伊勢松坂城(三重県)や陸奥黒川城(福島県)の城主にもなっています。
秀吉から絶大な信頼を得ていた氏郷ですが、40歳という若さで死を遂げてしまいます。
本作をお読みいただければ、蒲生氏郷の生涯や人柄を、コミックならではの分かりやすさで、学ぶことができるかと思います。
本来の読者であるお子さまはもとより、お子さまをお持ちの保護者の方々、社会人の方でも、歴史が好きな方であればどなたでも楽しんでいただけますので、ぜひ、お手に取ってご一読いただけますと幸いです。
なお、氏郷の知られざる一面として、“茶の湯”の愛好家だったことが挙げられます。茶聖・千利休(せんのりきゅう)の高弟である“利休七哲”のメンバーとしても名を連ねているほどです。加来の著書『利休と戦国武将 十五人の「利休七哲」』をお読みいただければ、武将としてではなく、氏郷の文化人としての側面への理解も深めていただくことができます。氏郷にご興味をお持ちくださった方には、ぜひともおすすめの1冊です。
加えまして、本年2月の発売以来、ご好評をいただき4刷となりました『日本史に学ぶ一流の気くばり』にも、氏郷・信長・秀吉などのエピソードが多数盛り込まれております。こちらは難しい歴史書ではなく、どなたでも楽しめる自己啓発・ビジネススキルの本ですので、お気軽にお手に取っていただき、より良い人間関係を築くための最強の武器=気くばりを、身につけていただけたらと願っております。
【クロスメディア・パブリッシング『日本史に学ぶ一流の気くばり』】
(令和元年10月28日 加来耕三事務所 岡本あゆ美)
はじめまして、いつも先生が監修されております戦国人物伝を楽しく拝読させていただいています。
先生のおかげで今まで知らなかった人物について知る機会を得たり、名前は知っていてもその人物の偉業や生き様について新たな発見を得られました。
戦国武将は好きな人物が多いのですが、なかでも戦国乱世で善政を行ったと言われる「北条氏康」と敗戦の関ケ原で爪痕を残した「島津義弘」の生き様がすごく好きなので、今後北条氏康の登場を特に楽しみにしています。