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歴史に学び、未来を読む

大好評の『歴史に学ぶ自己再生の理論』が新装版で大増刷出版!!

 新型コロナウイルス感染拡大の影響により、個人の外出自粛、企業のテレワーク、書店の臨時休業や時短営業がつづいているあいだに、出版業界も大きく変わりました。

 世間では電子書籍の売り上げが好調だとか、緊急事態宣言中も営業していた書店に人が押しかけているだとか、電子図書館サービスの利用が3月期には前年比の2.5倍になった――といった、表向き〝本への回帰〟を思わせるニュースも流れていましたが、実際には、休業する書店が多かったため、4月の書籍・雑誌推定販売額が前年比11・7%減と、2桁のマイナスになったり、出版社の新刊を取次店が以前の半分以下しか取ってくれなくなったりしている、との報道もあり、あるいは街の書店も次々と、廃業を余儀なくされている現状も聞こえてきており、紙の本をめぐる環境は加速度的に悪くなっています。

 さて、加来はこの状況を、新型コロナウイルスの影響というよりは、そもそも以前からいわれている出版業界の衰退があり、より根本的には、国の財政も含めた日本経済の行き詰まりが原因だ、と分析してきました。

 そしてこのたび、加来が、どれほど前から日本の財政危機や経済の行き詰まりを訴えてきたか――それを端的に示す本が、ここ数ヵ月の反響をうけ、新装版にて大幅増刷し、刊行されることになりました。

『歴史に学ぶ自己再生の理論[新装版]』(論創社)
           加来耕三 著/論創社 刊

 加来は、かつて平成27年(2016)に、新刊として世に問うたこの本の初版で、P213に「筆者は平成33年(2021)には国家財政は破綻するのではないか、と懸念している。これから数年後に、筆者は戦前の昭和恐慌と同じような時代がくる、と考えてきた」と書いておりました。

 おかげさまで、初回の出版時も2刷を大幅増刷する好成績を示しましたが、ここにきて4月27日に日銀が、「国債買い入れについて年間約80兆円の保有残高増のめどを撤廃し、上限を設けず必要に応じて買い入れる」と発表したのをうけ、にわかに同書への注目が集まってきました。

 そこでこの度、緊急出版として同書の新装版を刊行することになったのです。

 新装版の帯には、以下のようにあります。

「人生を彩る意識改革」
 かつての経済大国から一転し、膨らみ続ける日本の財政赤字。かねてから財政破綻を危惧する著者は、今こそ、「生き方」を問い直す好機と提唱する。

 心豊かに生きた先人たち−−―江戸の賢人・石田梅岩を物差しに、セネカ、陶淵明、吉田兼好、橘曙覧、ソロー、夏目漱石らに学び、明日の自分を変える!
(帯コピーより)

 日本政府の債務は、すでにGDPの二倍超となっている。国の信頼が揺らげば株価の急落、短期間に物価が急騰するのは、歴史の必然であろう。そうなれば職を失い、生きる望みがもてず、自殺する人々が急増する懸念がある。もしそのような世相となっても、われわれは生きて行かねばならない。死んではいけない。その生きるための方法論を、歴史学の見地から述べたのが本書である。
(「新装版あとがきにかえて」より)

 この本で加来が訴えている、「生き方の意識改革」の必要性=「自己再生の理論」は、これからますます重要になってくると思われます。

 同書は6月7日ごろから都内の書店で並びはじめ、6月12日ごろには全国の書店へ配本される予定です。

 皆さまぜひとも、苦境にあってなお奮闘するお近くの書店で、お手にとってご高覧ください。

(令和2年6月4日 加来耕三事務所 高井岳)

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